BI探検ノート

Power BI で、スライサーに連動しないグラフにする方法(相互作用を編集)

約4分

目次
  1. 何が起きたか
  2. 連動させない設定
  3. グラフを選んだときの動き: 強調表示とフィルター
  4. 公式の記載
  5. 確認したこと・していないこと
  6. 参考

確認日2026年10月19日。Power BI Desktop(日本語版、2.159.883.0)で、ダミーの45行を使って確かめました。確認できていないことは、末尾にまとめました。

店舗のスライサーで「渋谷」を選んだら、全店の合計を見せたかったグラフまで、渋谷だけに変わってしまった。連動させたくないグラフを、連動させない設定の方法です。

結論(30秒版)

  • 既定では、スライサーやグラフを操作すると、ページ上のほかのグラフも連動します(公式の説明、実機でも確認)。
  • 連動を変えるには、操作する側(例: スライサー)を選んで、「書式」タブの「相互作用を編集」を押します。連動される側のグラフにアイコンが出るので、「なし」を選びます。
  • グラフを選んだときの動きには、「フィルター」(絞り込み)と「強調表示」(選んだ分だけ濃く表示)があり、同じアイコンで切り替えられます。

何が起きたか

ダミーの売上データ(店舗5つ、月は1〜3月、カテゴリ3つ、45行)で、次の3つを置きました。

  • 店舗のスライサー
  • カテゴリ別の売上の合計の棒グラフ
  • 月別の売上の合計の折れ線グラフ

スライサーで「渋谷」を選ぶと、棒グラフも折れ線グラフも、渋谷だけの値に変わりました。選ぶ前は、棒グラフの最大が約 30K、折れ線の縦軸が 24K〜27K でした。選んだあとは、棒グラフが約 7K、折れ線の縦軸が 4,500〜6,000 付近になりました。

店舗スライサーで「渋谷」を選んだ画面。カテゴリ別の棒グラフ(飲料が約 7K)と、月別の折れ線グラフ(縦軸 4,500〜6,000)が、どちらも渋谷だけの値になっている

連動させない設定

  1. 操作する側のビジュアル(ここではスライサー)を選びます。
  2. 「書式」タブの、左端の「相互作用」グループにある「相互作用を編集」を押します。

リボンの「相互作用」グループ。「相互作用を編集」のボタンと、その右の「ドリルダウン フィルターの適用先」(「ページ全体」は灰色)

  1. 連動される側のグラフの角に、小さなアイコンが出ます(私の画面では、棒グラフは上側の右、折れ線グラフは下側の右)。スライサーから出る選択肢は、左が「フィルター」、右が「なし」の2つでした(「強調表示」は出ませんでした)。
  2. 連動させたくない折れ線グラフの「なし」を押します。

棒グラフの右上に出たアイコン。左が「フィルター」、右が「なし」

折れ線グラフの右下に出たアイコン。「なし」にカーソルを当てて、名前が出ている

結果は、次のとおりです。

  • 折れ線グラフは、渋谷を選んでいても、全店の合計(縦軸 24K〜27K、選ぶ前と同じ)のままになりました。
  • 棒グラフは、渋谷に絞られたままでした。

折れ線グラフを「なし」にしたあとの画面。スライサーは渋谷のままだが、折れ線グラフは全店の合計(縦軸 24K〜27K)で、棒グラフは渋谷の値のまま

「相互作用を編集」のボタンをもう一度押すと、通常の表示に戻ります。設定は、レポートの中に残ります(公式の説明)。

グラフを選んだときの動き: 強調表示とフィルター

スライサーではなく、グラフを選んだときは、別の動きになります。

  • 折れ線グラフの2月の点を選ぶと、棒グラフは、各棒の中の2月分だけが濃く、残りが薄くなりました。これが「強調表示」です。棒全体の高さは変わりません。
  • 同じ状態で「相互作用を編集」を押すと、棒グラフの上に、「フィルター」「強調表示」「なし」の3つが出ました。いまの動作は「強調表示」です。
  • 「フィルター」にすると、棒グラフは2月の値だけの棒(2.4K、1.0K、0.9K。スライサーは渋谷のままなので、渋谷の2月の値です)になり、薄い部分は消えました。棒の並びも、値の順(飲料、雑貨、食品)に変わりました。

折れ線グラフの2月の点を選んだ画面。棒グラフの各棒の下側(2月分)が濃く、上側が薄い

「強調表示」は、全体の中の割合を見せたいとき、「フィルター」は、選んだ分だけを見せたいときに向いています。

公式の記載

Microsoft Learn(日本語版)に、次の説明があります。

  • 既定では、ページ上のビジュアルは、お互いにクロスフィルターとクロス強調表示ができます。
  • 設定は、Power BI Desktop の「書式」から行います(公式の日本語の名称は「操作の編集」ですが、私の画面では「相互作用を編集」でした)。
  • 太字のアイコンが、いま適用されている動作です。
  • レポートの閲覧権限しかない場合や、共有されたレポートでは、設定を変えられません。

確認したこと・していないこと

確認日: 2026年10月19日。Power BI Desktop(Windows、日本語版、2.159.883.0、未サインイン)、ダミーの45行。画面や名称は、バージョンで変わることがあります。

確認できたこと

  • 既定では、スライサーの選択が、ほかのグラフにも反映されること
  • 「書式」タブの「相互作用」グループに、「相互作用を編集」のボタンがあること
  • スライサーから出るアイコンが、「フィルター」と「なし」(日本語の名前は、ツールチップで確認)であること
  • 折れ線グラフを「なし」にすると、全店の合計のままになること
  • グラフを選んだときのアイコンが、「フィルター」「強調表示」「なし」で、動きが上のとおりであること

確認できていないこと

  • 「ドリルダウン フィルターの適用先」の役割
  • ページが増えたときの動き
  • レポート全体の既定の動きを変える方法
  • Power BI サービスでの手順(公式には、別の名前の手順があります)
  • ほかのバージョンや、英語版での名称

参考

この記事で使った用語

Power BI Desktop
Windows で動く、レポートを作るためのアプリです。データの取り込みとモデルの作成、レポートの作成に向いています。

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