BI探検ノート

Power BI の塗り分けマップで、京都・福岡が県全体に塗られないときの直し方

約4分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. 使ったデータ
  2. 塗り分けマップを置く
  3. 実機で確かめた結果
  4. 直し方のまとめ
  5. 補足: 地図の画像の設定について
  6. この記事で確認できたこと・できていないこと

確認日2026年10月27日。Power BI Desktop 2.159.883.0(日本語、Windows)、ダミーのデータ6行です。確認できていないことは、末尾にまとめました。

塗り分けマップに、都道府県ごとの数字を載せたい。ところが、県の名前の書き方によっては、県全体が塗られませんでした。実機で確かめたことを、書きます。

結論(30秒版)

  • 「東京都」「京都府」のような正式名では、6つとも、県全体の形で塗られました。
  • 「東京」「京都」のように県・府を付けない名前では、京都と福岡が、県全体ではなく小さな範囲しか塗られませんでした。
  • 名前の列を選んで、**データ カテゴリを「州または都道府県」**にすると、京都と福岡も、県全体で塗られました。

使ったデータ

6つの都道府県で、正式名の列と、略称の列を持つ CSV を作りました。

正式名略称人数
東京都東京120
大阪府大阪90
京都府京都70
北海道北海道60
神奈川県神奈川110
福岡県福岡80

塗り分けマップを置く

  1. CSV を読み込みます。
  2. 視覚化ペインで、塗り分け地図を選びます。
  3. 「場所」と「凡例」に、名前の列を入れます(凡例に入れると、県ごとに色が分かれて、見分けやすくなります)。

「場所」に入れた列に、どの名前を使うかで、塗られ方が変わりました。

同じ6県を、正式名、略称、略称にデータ カテゴリを設定した場合で比べた3枚の地図。略称では京都と福岡が小さな範囲しか塗られず、データ カテゴリを設定すると県全体になる

実機で確かめた結果

① 正式名(東京都・大阪府・京都府・北海道・神奈川県・福岡県)

6つとも、県全体の形で塗られました。京都府は北の日本海側まで、福岡県は県全体が塗られました。

② 略称(東京・大阪・京都・北海道・神奈川・福岡)

  • 京都: 県全体ではなく、細い小さな範囲だけが塗られました。
  • 福岡: ごく小さな点のような範囲だけが塗られました。
  • 東京、大阪、神奈川、北海道は、①と近い形で塗られたように見えました。ただし、①と厳密に重ねて比べてはいません。

京都と福岡は、市の名前でもあります。そのため、市として読まれたのかもしれません。ただし、これは私の推測で、確かめていません。

③ 略称の列のデータ カテゴリを「州または都道府県」にする

  1. データ ペインで、略称の列を選びます。
  2. 上のリボンの「列ツール」を開きます。
  3. 「データ カテゴリ」の一覧(初期値は「未分類」)から、「州または都道府県」を選びます。

すると、京都も福岡も、①と同じように、県全体で塗られました。

直し方のまとめ

方法結果
名前を「京都府」「福岡県」のような正式名にする県全体で塗られた
略称のまま、列のデータ カテゴリを「州または都道府県」にする県全体で塗られた

データを直せるなら、正式名にするのが、いちばん確実だと思います。直せないとき(元のデータが略称のとき)は、データ カテゴリを設定してください。

補足: 地図の画像の設定について

この実験では、先に、オプションの「地図と塗り分け地図の画像を使用する」の設定が必要でした。設定の場所は、マップが表示されないときの記事に書いています。この PC では、その設定が初期状態では、オフでした。オフのままだと、塗り分けマップを置いても、「無効になっている」という案内が出て、地図が描画されませんでした。

私の環境で起きたことを、そのまま書きます。

  • チェックを入れて OK を押した直後は、地図が描画されました。
  • ところが、そのあとフィールドを入れ替えると、また「無効」の案内に戻りました。チェックは入ったままでした。
  • Power BI Desktop を再起動すると、同じ設定で、地図が描画されました。

原因は確認できていません。「再起動で直るのか」は、1回の観察で、断定はできません。設定を変えても、描画されないときは、再起動を試す価値はあると思います。

なお、この設定は、地図の描画のために、場所の名前を外部に送る機能に関わるものだと思われます(私の推測で、公式の説明は、確認していません)。実験のあとは、元のオフに戻しました。

この記事で確認できたこと・できていないこと

確認日: 2026年10月27日。Power BI Desktop 2.159.883.0(日本語、Windows、未サインイン、個人の環境)。

確認できたこと

  • 正式名では、6県とも県全体で塗られたこと。
  • 略称では、京都と福岡が、小さな範囲しか塗られなかったこと。
  • 略称の列に、データ カテゴリ「州または都道府県」を設定すると、京都と福岡も県全体で塗られたこと。
  • 設定をオンにした直後、フィールドを変えると「無効」に戻ったこと。再起動で描画されたこと(1回の観察)。

確認できていないこと

  • 京都と福岡が市として読まれたのか(推測です)。
  • 6県以外の略称(たとえば「奈良」「山口」)の結果。
  • 市区町村の名前、英語の名前(Kyoto など)、緯度・経度で指定した場合。
  • Azure Maps など、塗り分けマップ以外のマップの結果。
  • 東京・大阪・神奈川の塗られ方が、①と完全に同じか(見た目で近いことだけを確認しました)。
  • 職場や学校のアカウント、Power BI サービスでの表示。