BI探検ノート

Report Builder で「refers to the field」と出るときの直し方

約4分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. この記事の確認方法について(先に)
  2. 再現1: 存在しない列を式に書く
  3. 再現2: データセット側の列名が合わないと、数字が空白になる
  4. データセットのクエリのエラー(参考)
  5. 確認したこと・していないこと

確認日2026年10月20日。Power BI Report Builder(15.7.1821.21、日本語 UI)で、ダミーの3行のデータを使って、確かめました。確認できていないことは、末尾にまとめました。

Report Builder で、レポートを実行(プレビュー)しようとしたら、「レポートをプレビューできませんでした。」と出て、英語の長いメッセージが出た。表の式に、データセットにない列名を書いたときに、出るエラーです。

結論(30秒版)

  • 式に、データセットにない列名(例: =Fields!NoSuch.Value)を書くと、プレビューが開かず、「The ‘Value’ expression for the text box ‘City’ refers to the field ‘NoSuch’. …」と出ました。
  • メッセージの末尾に、「Letters in the names of fields must use the correct case.」(列名の大文字・小文字を、正しく合わせる)とあります。
  • 逆に、データセット側の列名(DataField)が、クエリの結果と合わないと、エラーも警告も出ずに、数字の列が、空白になりました。 「エラーは出ないのに、数字が出ない」ときの、原因の1つです。

この記事の確認方法について(先に)

式は、Report Builder の画面で、入力したのではなく、レポート定義ファイル(RDL、XML)を書き換えて、開いて、確認しました。 プレビュー時のエラーの文言は、画面から入力した場合も同じになると考えられますが、デザイン画面で、入力中に、警告が出るかは、確かめていません。

再現1: 存在しない列を式に書く

表の「City」のセルの式を、=Fields!NoSuch.Value(データセットにない列)に変えました。

  • デザイン画面では、エラーは出ませんでした。セルには、[NoSuch] と表示されます。
  • ホームの「実行」を押すと、ダイアログ「レポートをプレビューできませんでした。」が出ました。「詳細 >>」を押すと、次の原文が出ます。
The 'Value' expression for the text box 'City' refers to the field 'NoSuch'.  Report item expressions can only refer to fields within the current dataset scope or, if inside an aggregate, the specified dataset scope. Letters in the names of fields must use the correct case.
レポート '' の定義が無効です。
ローカル レポートの処理中にエラーが発生しました。

「レポートをプレビューできませんでした。」のダイアログ。詳細に「The 'Value' expression for the text box 'City' refers to the field 'NoSuch'. …」

文中の「‘City’」は、式を入れた、テキストボックスの名前です。

=Sum(Fields!Valu.Value) のように、集計関数の中で、列名を間違えた場合も、同じ形式のエラーでした(「…for the text box ‘Value’ refers to the field ‘Valu’. …」)。

直し方は、式の列名を、データセットにある名前に直すことです。メッセージの末尾のとおり、大文字・小文字も、合わせる必要があります(小文字にした場合は、試していません)。

再現2: データセット側の列名が合わないと、数字が空白になる

データセットのフィールド(DataField)の名前を、クエリの結果にない名前(Valu)にしました。

  • エラーも警告も出ませんでした。 プレビューは開き、City と「合計」の見出しは出ましたが、Value の列は、合計の行も含めて、すべて空白でした。

プレビューの表。Cityの列に3つの都市名。Valueの列は、すべて空白

数字が出ないのに、エラーも出ないときは、データセットのフィールドの名前(クエリの結果の列名)と、式の列名が、合っているかを、確認してください。

データセットのクエリのエラー(参考)

次の2つも、確認しました(今回の検証用のデータで、クエリを壊した例です)。

  • クエリの XML の、タグが閉じていない: 「ローカル レポートの処理中にエラーが発生しました。」と出て、詳細に「XmlDP クエリが無効です。」(と、タグが対応していない旨の日本語の文)が出ました。
  • 整数の列に、文字(abc)が入っている: 詳細に「入力文字列の形式が正しくありません。」(と、Cannot read the next data row for the dataset 'DataSet1'.)が出ました。

どちらも、クエリや元のデータを、正しい形に直す対応になります(直して、再実行する確認は、していません)。

確認したこと・していないこと

確認日: 2026年10月20日。Power BI Report Builder 15.7.1821.21(日本語 UI、Windows)。ダミーの3行のデータ(Report Builder の「データの入力」)。

確認できたこと

  • 存在しない列を、式に書くと、プレビューが開かず、上の英語のメッセージが出たこと
  • データセットの列名が、クエリの結果と合わないと、エラーなしで、数字が空白になったこと

確認できていないこと

  • 画面の「式の編集」から、式を入力したときの、デザイン画面での警告の有無
  • 列名を直して、再実行し、プレビューが開く確認(壊したファイルでの再実行)
  • 大文字・小文字を変えた場合の動き
  • 「データの入力」以外のデータソース
  • 英語版 UI での文言、Microsoft Learn の記載との照合

この記事で使った用語

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