BI探検ノート

Report Builder で、データ付きの表を作って PDF に書き出す(ウィザードで最初の1本)

約8分

目次
  1. 動画で見る(1分37秒)
  2. 作ったもの
  3. 手順
  4. つまずいた点: 手書きの XML データソースは、開けなかった
  5. 公式の記載との照合
  6. この記事で確認できたこと・できていないこと
  7. 参考

確認日2026年10月19日。Power BI Report Builder(Microsoft ダウンロード センターの版、15.7.1821.21、日本語画面)で、ダミーのデータ3行を使って確かめました。確認できていないことは、末尾にまとめました。

Report Builder で、データを入れた表を作って、PDF に書き出すまでを、最初から最後まで、実機で確かめました。

結論(30秒版)

  • 「新しいレポート」の「テーブルまたはマトリックス ウィザード」で、最後まで進めると、データ付きの表ができます。「実行」でプレビューが開き、「エクスポート」の「PDF」で書き出せました。
  • ウィザードの「接続の種類の選択」には、SQL Server などが並び、XML はありません。データの手入力には、「データを入力してください」を選び、クエリに XML 形式のテキストを貼ります。
  • 私の環境では、手で書いた RDL の XML データソース(ファイルパス)は、プレビューが開けませんでした。ウィザードで作ったものは、開けました。

動画で見る(1分37秒)

ナレーションは、音声合成(Microsoft Haruka)です。動画は、YouTubeでも見られます。手順の文章と、貼り付けるテキストは、下に書きました。

作ったもの

City(都市名)と Value(数値)の3行のダミーデータで、行ごとに並べて、合計を付けた表です。

  • Isahaya 60
  • Nagasaki 120
  • Sasebo 90
  • 合計 270

手順

1. ウィザードを開く

起動画面の「作業の開始」で、「新しいレポート」の「テーブルまたはマトリックス ウィザード」を選びます。「データセットの選択」の画面では、「データセットを作成する」を選んで、「次へ」を押します。

2. データソースを作る

「データ ソースへの接続の選択」で、「新規…」を押します。「データ ソースのプロパティ」の、「接続の種類の選択」の一覧は、次のとおりでした。

  • Azure Analysis Services
  • Azure Synapse Analytics
  • Dataverse
  • Microsoft Azure SQL Database
  • Microsoft SQL Server(既定)
  • Microsoft SQL Server Analysis Services
  • ODBC
  • Oracle Database
  • TERADATA
  • データを入力してください

「データ ソースのプロパティ」の「接続の種類の選択」の一覧。Azure Analysis Services から TERADATA までと、一番下に「データを入力してください」が並んでいる

ここでは、手で数値を入れるために、一番下の「データを入力してください」を選んで、OK を押しました。

3. クエリを入れる

「クエリのデザイン」の画面で、「テキストとして編集」を押すと、クエリの欄が、XML 形式のテキストになります。次のテキストを貼って、赤い「!」(クエリの実行)を押します。

<Query><XmlData><Data>
<Row><City>Nagasaki</City><Value>120</Value></Row>
<Row><City>Sasebo</City><Value>90</Value></Row>
<Row><City>Isahaya</City><Value>60</Value></Row>
</Data></XmlData>
<ElementPath>Data{}/Row{City(String),Value(Integer)}</ElementPath></Query>

下のグリッドに、City と Value の3行が出れば、成功です。

「クエリのデザイン」の画面。XML 形式のクエリのテキストと、実行後の3行(Nagasaki 120、Sasebo 90、Isahaya 60)が表示されている

4. フィールドを配置する

「フィールドの配置」で、City を「行グループ」に、Value を「値」にドラッグします。値は、「Sum(Value)」(合計)になります。

「フィールドの配置」の画面。使用できるフィールドの City と Value のうち、City が「行グループ」に、Sum(Value) が「値」に入っている

5. レイアウトを選んで、完了する

「レイアウトの選択」で、「小計と総計を表示」にチェックを入れて、「次へ」を押し、最後の画面で、「完了」を押します。私の版では、スタイルを選ぶ画面は、出ませんでした。

6. 実行して、PDF にする

ホームの「実行」を押すと、プレビューが開きます(1 / 1 ページ)。表と、合計 270 と、実行時刻が出ました。

「エクスポート」を押すと、次の項目が出ます。「PDF」を選んで、保存先を指定します。

  • Word / Excel / PowerPoint
  • PDF / アクセス可能な PDF
  • TIFF ファイル / MHTML (Web アーカイブ)
  • CSV (コンマ区切り) / レポート データが含まれている XML ファイル

「実行」のプレビュー画面で、「エクスポート」のメニューが開いている。City と Value の表、合計 270 と、メニューの項目が見える

書き出した PDF は、1ページで、表の内容と合計と実行時刻が入っていました(PDF の中身は、テキストを取り出して確認しました)。

つまずいた点: 手書きの XML データソースは、開けなかった

最初に、私は、RDL を手で書いて、「XML のファイルパス」をデータソースにしました。「実行」で、「レポートをプレビューできませんでした。」「オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。」と出て、開けませんでした。

ウィザードで作った RDL と、手書きの RDL を比べると、データソースの種類が違いました(ウィザードは「データを入力してください」、手書きは XML のファイルパス)。手書きの RDL の、データソースとクエリだけを、ウィザードと同じ形に差し替えたコピーは、同じ表のレイアウトのまま、プレビューが開きました。

つまり、この環境では、原因は、表のレイアウトではなく、XML のファイルパスのデータソース側と考えられます。「接続の種類」の一覧に XML がないことと、失敗の関係は、確認していません。

公式の記載との照合

Microsoft Learn(日本語版)「レポート ビルダーでページ分割されたレポートにデータを直接入力する」(確認日 2026年10月20日)と、私の観察を、突き合わせました。

  • 機能の説明: 公式には、Report Builder で、埋め込みデータセットとして、データを直接入力できる機能がある、少量の固定データに便利、と書かれています。私が使った、接続の種類の一覧の一番下の項目が、これです。
  • 名前の違い: 公式の日本語版では、「データの入力」と書かれています。私の画面では、「データを入力してください」と表示されました。名前は、バージョンや翻訳で違うと考えられます。
  • XML との関係: 公式には、「生成されるクエリは、XML データ ソースの場合と同じです。内部では、XML がデータ プロバイダーとして使用されます」と書かれています。この記事で、クエリを XML 形式のテキストで貼ったことと、合っています。つまり、「データの入力」は、XML のデータ プロバイダーを内部で使う仕組みです。
  • 私の手書きの XML が開けなかったこと: 公式の記載からは、理由は、わかりませんでした。「データの入力」の仕組みは、内部で XML を使うと書かれていますが、手書きの「XML のファイルパス」が、同じように動くとは、書かれていません。理由は、引き続き、確認できていません。
  • 入力の方法: 公式では、「クエリ デザイナー」で、右クリックして、表にデータを貼り付ける方法が、紹介されています(Excel などから貼り付けられる)。この記事では、「テキストとして編集」で、XML のテキストを貼る方法を使いました。公式の貼り付けの方法は、試していません。
  • レポート サーバーに置く場合: 公式には、Power BI Report Server などに置くときは、設定ファイルに、追加の設定(ENTERDATA のデータ拡張)が必要、と書かれています。この記事では、扱っていません。
  • ライセンス: 公式には、Report Builder は、ライセンスがなくても、無料でダウンロードできる、と書かれています。

この記事で確認できたこと・できていないこと

確認日: 2026年10月19日。Power BI Report Builder 15.7.1821.21(Windows、日本語画面、未サインイン)、ダミーのデータ3行(英語の都市名)。

確認できたこと

  • ウィザードで、データ付きの表ができ、「実行」でプレビューが開き、PDF に書き出せたこと
  • 「接続の種類の選択」の項目の一覧(XML は、ない)
  • 「データを入力してください」で、XML 形式のクエリを貼ると、3行が取れたこと
  • 手書きの XML(ファイルパス)のデータソースが、この環境では、プレビューを開けなかったこと

確認できていないこと

  • XML のデータソースが失敗する理由(仕様か、環境か、書き方か)
  • SQL Server、ODBC、Power BI セマンティック モデルなど、ほかのデータソースでの動き(セマンティック モデルは、サインインが必要です)
  • 日本語のデータ(日本語の文字列、フォント)での PDF の見え方
  • グラフやマップのウィザード、レイアウトの違い
  • ほかのバージョンや、英語版での動き

参考

この記事で使った用語

Power BI Report Builder
ページ分割レポートを作るための、専用のツールです。ダウンロードにライセンスは要りません。
ページ分割レポート
印刷や共有向けのレポートです。表の全行を、複数ページにわたって出せます。Report Builder で作ります。

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