BI探検ノート

Tableau Public でフィルターが別のシートに効かないとき

約5分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. 前提
  2. 手順1: シート1で、フィルターを付ける
  3. 結果1: シート2は変わらない
  4. 手順2: 適用先を変える
  5. 結果2: シート2も絞り込まれる
  6. 公式の記載との照合
  7. Power BI、Metabase との違い(今回見た範囲)
  8. この記事で確認できたこと・できていないこと
  9. 参考

確認日2026年10月24日。Tableau Public(Desktop Public Edition 2025.1、日本語の画面)で、ダミーの CSV を使って確かめました。この版は、サポートが終わっています(起動時に、そう表示されました。最新は 2026.3.0)。最新版での確認ではありません。確認できていないことは、末尾にまとめました。

Tableau で、シート1に店舗のフィルターを付けました。ところが、シート2のグラフは、変わりませんでした。Tableau のフィルターは、既定では、そのシートだけに効きます。別のシートにも効かせる方法を、確かめました。

結論(30秒版)

  • フィルターのメニューの「適用先ワークシート」は、**既定で「このワークシートのみ」**でした。シート1で店舗を1つに絞っても、シート2は、全店のままでした。
  • 「このデータ ソースを使用するすべて」を選ぶと、シート2も、同じ店舗に絞り込まれました。
  • 選択肢は、「関連するデータ ソースを使用するすべて」「このデータ ソースを使用するすべて」「選択したワークシート…」「このワークシートのみ」の4つでした。

前提

ダミーの CSV(8行。注文日時、店舗、金額)を、「テキスト ファイル」から開きました。2つのシートを作りました。

  • シート1: 店舗ごとの金額の棒グラフ(列に「店舗」、行に「合計(金額)」)。合計は 8,250 です。
  • シート2: 日ごとの金額の折れ線グラフ(列に「注文日時」の日、行に「合計(金額)」)。合計は 8,250 です。

日付を列に置くと、Tableau は、最初、「年」の単位にしました(2026 の1点だけの図になりました)。ピルのメニューで、「日」を選ぶと、日ごとの線になりました。

手順1: シート1で、フィルターを付ける

  1. 左の「店舗」を、「フィルター」の枠にドラッグします。
  2. 「フィルター [店舗]」のダイアログが開きます。「なし」を押して、「S01-渋谷」だけにチェックを入れて、「OK」を押します。

シート1は、S01-渋谷だけになり、合計は 2,000(1,200 + 800)になりました。

シート1。フィルターの枠に「店舗: S01-渋谷」。棒グラフは S01-渋谷の1本だけで、約2,000

結果1: シート2は変わらない

シート2を開くと、変わっていません。折れ線は、5日分で、合計は 8,250 のままでした。フィルターの枠も、空でした。

シート2。フィルターの枠は空。10月1日から10月5日までの折れ線で、10月3日が約3,050で最も高い。合計は8,250

手順2: 適用先を変える

  1. シート1に戻って、フィルターの枠の「店舗: S01-渋谷」の、右の「▼」を押します。
  2. 「適用先ワークシート」にカーソルを合わせます。
  3. 「このデータ ソースを使用するすべて」を選びます。

フィルターのメニュー。「適用先ワークシート」のサブメニューに、「関連するデータ ソースを使用するすべて」「このデータ ソースを使用するすべて」「選択したワークシート…」「このワークシートのみ」があり、「このワークシートのみ」に黒い丸が付いている

「このワークシートのみ」に、黒い丸が付いています(これが既定でした)。

結果2: シート2も絞り込まれる

シート2を開くと、フィルターの枠に、「店舗: S01-渋谷」が出ていました(左に、データベースのような印が付いています)。折れ線は、10月1日と10月2日の2点になり、合計は 2,000 でした。

シート2。フィルターの枠に「店舗: S01-渋谷」。折れ線は、10月1日の約1,200と、10月2日の約800の2点だけ。合計は2,000

公式の記載との照合

Tableau のヘルプ「Apply Filters to Multiple Worksheets」(英語版、確認日 2026年10月24日、検索結果で確認)と、私の観察を、突き合わせました。

  • 3つ以上の適用先の選択肢があり、フィルターのメニューの「Apply to Worksheets」から選ぶ、と書かれています。私の画面にも、同じ場所に、4つの選択肢(日本語)がありました。
  • 「All Using This Data Source」は、いまのシートの主なデータ ソースを使う、すべてのシートに、フィルターを足す、と書かれています。シート2が、同じデータ ソースだったので、効いたことと、合っています。
  • 「Selected Worksheets」は、効かせるシートを、チェックで選ぶ、と書かれています(私は、試していません)。

Power BI、Metabase との違い(今回見た範囲)

  • Power BI: スライサーは、既定で、同じページのビジュアルに効きます。外したいビジュアルを、「相互作用を編集」で選びます(記事)。
  • Metabase: フィルターを、グラフごとに、つなぎます(記事)。
  • Tableau: フィルターは、既定で、そのシートだけ。効かせるシートを、「適用先ワークシート」で、広げます。

3つとも、「どのグラフに効くか」が、ツールごとに、既定が違います。優劣は、確かめていません。

この記事で確認できたこと・できていないこと

確認日: 2026年10月24日。Tableau Public Desktop Public Edition 2025.1(Windows、日本語の画面、サポート終了の版)、ダミーの CSV 8行。

確認できたこと

  • フィルターの適用先の既定が、「このワークシートのみ」であること
  • 「このデータ ソースを使用するすべて」で、別のシートにも効くこと
  • 適用先の選択肢が4つあること

確認できていないこと

  • 最新版(2026.3.0)での画面と動き(この版と違うかもしれません)
  • 「選択したワークシート…」と、「関連するデータ ソースを使用するすべて」
  • ダッシュボードに、フィルターのカードを置いた場合
  • 複数のデータ ソースを使う場合
  • ワークブックの保存や公開(保存は試していません。この版は、公開用のサーバーにしか保存できないと、画面に案内がありました)

参考