BI探検ノート

Report Builder で、請求書風の帳票を作って PDF にする(RDL のサンプル付き)

約6分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. 完成したもの
  2. ダウンロード
  3. 作り方のあらまし
  4. 開いたときの警告
  5. PDF の確認
  6. 確認できたこと・できていないこと

確認日2026年10月22日。Power BI Report Builder(15.7.1821.21、日本語 UI)で、疑似データ(4行の明細)を使って確かめました。疑似データです。実在の会社・取引ではありません。 確認できていないことは、末尾にまとめました。

請求書のように、宛名・番号・明細・合計が並ぶ帳票を、Report Builder で作って、PDF に書き出しました。今回は、ウィザードではなく、レポート定義ファイル(RDL)を書いて作りました。サンプルの RDL と PDF も、置いておきます。

結論(30秒版)

  • RDL で、宛名・請求書番号・発行日・明細(4行)・小計・消費税(10%)・合計を並べた帳票を作り、「実行」でプレビュー、「エクスポート」で PDF に書き出せました。
  • 合計の計算は、式(Sum(...))で行いました。小計 54,000、消費税 5,400、合計 59,400 になり、手計算と一致しました。
  • 式を含む RDL を開くと、「潜在的なセキュリティ リスク」の警告が出ました。自分で作ったファイルなら OK ですが、ほかの人から受け取った RDL は、中身を確かめてから開く必要があります。

完成したもの

請求書風の帳票のプレビュー。「請求書」の見出し、赤字の「疑似データです」の注記、宛名「株式会社サンプル 御中」、請求書番号・発行日・支払期限、品名・数量・単価・金額の表(明細4行)、小計 54,000、消費税(10%) 5,400、合計 59,400

明細は、次の4行です(疑似データ)。

品名数量単価金額
サンプル商品A101,20012,000
サンプル商品B53,40017,000
サンプル商品C28,00016,000
サンプル商品D204509,000

小計は、12,000 + 17,000 + 16,000 + 9,000 = 54,000。消費税(10%)は 5,400、合計は 59,400 です。

ダウンロード

どちらも疑似データです。RDL は、Report Builder で開いて、データや文言を書き換えて使えます。開くときの警告は、次の節のとおりです。

作り方のあらまし

RDL は XML の文章です。この帳票は、次の部品で作りました(RDL の全文は、上のファイルにあります)。

  1. データ: 前の記事(ウィザードで最初の1本)と同じ、「データを入力してください」の形(接続の種類 ENTERDATA)です。クエリは、XML 形式のテキストで、品名・数量・単価の4行を書きました。
  2. 明細の表: 4列(品名・数量・単価・金額)の表です。見出しの行と、明細の行の2行で、明細の行が、データの行数ぶん繰り返されます。金額の列は、=Fields!Qty.Value*Fields!Price.Value(数量 × 単価)の式にしました。
  3. 合計の欄: 表の下に、テキストボックスを3つ置きました。式は、=Sum(Fields!Qty.Value*Fields!Price.Value)(小計)、その *0.1(消費税)、*1.1(合計)です。表示の形式は #,##0 です。
  4. 宛名・番号・日付・注記: 表の外に、テキストボックスで、文字を置きました(今回は、固定の文字です)。
  5. 用紙: A4 の縦(8.27 × 11.69 インチ)、余白 0.8 インチ、フォントはメイリオにしました。

「Qty」「Price」のように、フィールド名は英数字にしました。前の記事のとおり、式のフィールド名が、データセットの名前と、大文字・小文字まで合っていないと、プレビューが開きません(refers to the field のエラー)。

開いたときの警告

RDL を、「開く」で指定すると、次の警告が出ました。

  • 「潜在的なセキュリティ リスク」:「このレポートには、ローカル ファイルを操作または削除する可能性のある式またはコード ブロックが含まれています。信頼できるソースからのレポートのみを開いてください。」(日本語の画面の原文です)

私が作ったファイルで、外部のファイルを読む式はないので、OK を押して進めました。自分で作っていない RDL は、同じ警告が出ても、中身を確認せずに開かないでください。 このサンプルも、式を使っているので、同じ警告が出ます。

PDF の確認

「実行」で開いたプレビューは、1 / 1 ページでした。「エクスポート」の「PDF」で書き出すと、PDF(約 338 KB)ができました。

PDF の中の文字を、プログラムで取り出して確かめると、次の日本語が、含まれていました。「請求書」「株式会社サンプル 御中」「品名」「数量」「単価」「金額」「小計」「消費税(10%)」「合計」「疑似データです」など。日本語が、画像ではなく、文字として PDF に入っていることを、確認できました。PDF の中で使われたフォントの名前までは、確認していません(RDL では、メイリオを指定しました)。

ただし、PDF を、画面で開いて、見た目を目で確かめることは、できていません(PDF を開くウィンドウが、前面に出なかったためです)。見た目は、Report Builder のプレビューで確認した姿です。

確認できたこと・できていないこと

確認日: 2026年10月22日。Power BI Report Builder 15.7.1821.21(Windows、日本語 UI、未サインイン)。疑似データ(明細4行)。RDL は、Report Builder の画面ではなく、私が XML を書いて作りました。

確認できたこと

  • この RDL が、Report Builder で開け、「実行」でプレビューが表示されたこと
  • 小計 54,000、消費税 5,400、合計 59,400 が、手計算と一致したこと
  • PDF に書き出せたこと(約 338 KB)。PDF の中に、日本語の文字が入っていること
  • RDL を開くときに、「潜在的なセキュリティ リスク」の警告が出たこと

確認できていないこと

  • PDF を画面で開いたときの見た目(文字の欠け、改ページなど)
  • 明細が多くて、2ページ以上になるときの動き(見出しの行は、繰り返す設定にしましたが、試していません)
  • 消費税の端数の扱い(今回は、割り切れる金額です。表示形式で丸めているだけです)
  • 宛名や番号を、データから差し込む方法(今回は、固定の文字です)
  • Power BI サービスへの発行、定期配信
  • 英語版 UI での名称、Microsoft Learn の記載との照合

この記事で使った用語

Power BI Report Builder
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印刷や共有向けのレポートです。表の全行を、複数ページにわたって出せます。Report Builder で作ります。

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