BI探検ノート

住宅地の地価が上がった20都道府県のうち、人口が増えたのは東京だけ(基準地価と国勢調査)

約3分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. 地価が上がった20都道府県の人口
  2. 47都道府県の相関係数(私の計算、ピアソン)
  3. 注意(読むときに)
  4. 確認していないこと

地価が上がった県では、人口も増えているのでしょうか。基準地価(国土交通省)と、国勢調査の人口(総務省統計局)を、47都道府県で並べて確かめました。

数字の出どころは、それぞれの記事に書いています。この記事の相関係数や平均は、その表から私が計算したものです(国や統計局の発表ではありません)。

結論(30秒版)

  • 2026年の基準地価で、住宅地が上がった(変動率がプラスの)のは 20都道府県でした。そのうち、2020〜2025年に人口が増えたのは 東京だけで、残りの 19都道府県は、人口が減っています。
  • それでも、地価の変動率と人口の増減率は、47都道府県で 強く連動していました(住宅地、相関係数 0.84)。東京を除いても 0.82、大都市8つを除いても 0.70 です。
  • 住宅地が下がった24都道府県の、人口の減少率(都道府県ごとの値の単純平均)は −5.6%、上がった20都道府県は −2.5% でした。

地価が上がった20都道府県の人口

都道府県住宅地の地価人口の増減(2020→2025)
東京+5.8%+1.3%
沖縄+5.3%−0.1%
千葉+3.4%−0.4%
神奈川+3.1%−0.5%
大阪+3.0%−0.9%
福岡+2.1%−1.1%
埼玉+1.6%−0.8%
兵庫+1.4%−2.7%
茨城+1.3%−2.7%
愛知+1.3%−1.3%
京都+1.2%−3.0%
大分+1.2%−4.2%
佐賀+1.1%−3.8%
熊本+0.8%−3.5%
長野+0.7%−4.6%
滋賀+0.6%−1.5%
広島+0.5%−4.2%
石川+0.3%−4.1%
宮崎+0.3%−4.9%
長崎+0.1%−6.1%

東京以外の19都道府県は、地価が上がっていても、人口は減っています。長崎(地価 +0.1%、人口 −6.1%)や宮崎(+0.3%、−4.9%)のように、地価が横ばいに近く、人口が大きく減っている県もあります。

住宅地の地価の変動率と、人口の増減率の散布図。右上の東京から、左下の秋田や徳島まで、右上がりに並ぶ

47都道府県の相関係数(私の計算、ピアソン)

組み合わせ全47東京を除く46大都市8を除く39
住宅地の地価 × 人口の増減率0.840.820.70
商業地の地価 × 人口の増減率0.850.830.78
住宅地の地価 × 転入超過(人口1,000人あたり)0.760.700.46

(大都市8は、東京、神奈川、大阪、愛知、埼玉、千葉、福岡、兵庫です。)

地価と人口の増減は、大都市を除いても、はっきり連動していました。

注意(読むときに)

  • 相関は、原因ではありません。「地価が上がると人口が増える」「人口が増えると地価が上がる」のどちらも、この数字からは言えません。
  • 地価の変動率は、令和7年7月以降の1年間、人口の増減は、2020→2025年の5年間で、期間が違います。
  • 「平均変動率」は、各地点の変動率の平均です。県の中の全地点が上がったとは限りません。
  • 地価の列は「住宅地」と「商業地」で、「全用途」の都道府県別の値は使っていません。
  • 47点しかなく、東京が大きく離れています。東京と大都市を除いた結果も、並べました。
  • 平均(−5.6% と −2.5%)は、都道府県ごとの値の、単純平均です(人口で重み付けしていません)。住宅地の変動率が 0 だった3都道府県は、どちらの平均にも入れていません。

確認していないこと

  • 因果関係は、確かめていません。
  • 数字の元の表の確認は、それぞれの記事に書いています(東京と神奈川の増減数が表と計算で4人違う、など)。
  • 地価が動いた理由(再開発、観光、人口以外の要因)は、この表では分かりません。