BI探検ノート

Power BI で、フィルターが効かない・何も表示されない(ビジュアル・ページ・レポートの違い)

約4分

濵口 翔長崎で、Power BI のつまずきを記録しています
目次
  1. 動画で見る(3分23秒)
  2. 3つの範囲
  3. 1. 「このビジュアルでのフィルター」
  4. 2. 「このページでのフィルター」
  5. 3. 「すべてのページでのフィルター」
  6. 効かない・空になったときの確かめ方
  7. 確認していないこと

確認日2026年10月25日。Power BI Desktop(日本語版、2.159.883.0)で、ダミーの6行の CSV を使って確かめました。確認できていないことは、末尾にまとめました。

フィルターをかけたのに、思ったところに効かない。または、表が空になった。Power BI の「フィルター」ペインには、3つの範囲があり、重なるとどうなるかを、実機で確かめました。

結論(30秒版)

  • フィルターペインには、「このビジュアルでのフィルター」「このページでのフィルター」「すべてのページでのフィルター」 の3つの範囲があります。
  • 「このビジュアル」は、選んだ1つの表だけに効きました。「このページ」は、同じページの全部のビジュアルに効きました。「すべてのページ」は、別のページの新しい表にも効きました。
  • 範囲が違うフィルターは、すべて同時に効く(AND) ので、食い違うと(渋谷かつ京都、など)表は 空 になりました。

動画で見る(3分23秒)

この動画は、練習問題の「問題と答え合わせ」です。ナレーションは、音声合成(Microsoft Haruka)です。動画は、YouTubeでも見られます。練習問題の、ページもあります。

3つの範囲

フィルターペインは、ビジュアルを選んだときに、上から次の3つの場所に分かれます。

  1. 「このビジュアルでのフィルター」
  2. 「このページでのフィルター」
  3. 「すべてのページでのフィルター」

データペインの列(ここでは「店舗」)を、この3つの場所のどれかに、ドラッグして入れると、その範囲のフィルターになります。

1. 「このビジュアルでのフィルター」

2つの表(上: 店舗・商品コード・単価・売上、下: 店舗・売上)がある、1ページのレポートで、下の表のフィルターペインにある「店舗」を開いて、「渋谷」にチェックを入れました。

  • 下の表は、渋谷(7,600)だけになりました。
  • 上の表は、変わりませんでした(京都、渋谷、新宿のまま)。

2つの表。上は京都・渋谷・新宿が全部出ていて、下の表は渋谷だけになっている

フィルターペイン。「このビジュアルでのフィルター」の店舗が「渋谷 である」になっている

2. 「このページでのフィルター」

「店舗」をデータペインから、「このページでのフィルター」にドラッグして、「京都」にチェックを入れました。

  • 上の表(ビジュアルのフィルターなし)は、京都だけになりました。
  • 下の表は、空 になりました。下の表には、「渋谷」のビジュアルのフィルターが残っていて、「渋谷」かつ「京都」の行がないためです。

2つの表。上は京都の2行だけで、下の表は見出しだけで中身が空

フィルターペイン。ビジュアルのフィルターは「渋谷 である」、ページのフィルターは「京都 である」

3. 「すべてのページでのフィルター」

「店舗」を「すべてのページでのフィルター」にドラッグして、「新宿」にチェックを入れました。

  • 1ページ目は、ビジュアル(渋谷)、ページ(京都)、レポート(新宿)の3つが重なって、どちらの表も空 になりました。

2つの表がどちらも見出しだけで、中身が空

  • 2ページ目を追加して、新しい表(店舗と売上)を作ると、そのビジュアル自身にはフィルターがないのに、新宿(4,900)だけ が出ました。

2ページ目の表。新宿の1行だけ(売上 4,900)が出ている

2ページ目のフィルターペイン。ビジュアルとページのフィルターは空で、「すべてのページでのフィルター」に「新宿 である」がある

効かない・空になったときの確かめ方

  1. 表を選んで、フィルターペインの3つの場所を、上から順に見ます。
  2. どれかに、思っていないフィルター(「渋谷 である」など)が残っていないか確かめます。
  3. 食い違っていたら、そのカードのフィルターをクリアする(カードの消しゴムのアイコン)か、カードの右の「×」で消します。

確認していないこと

  • 「ページ」の切り替えを使ったドリルスルーや、スライサーとの組み合わせは、この記事では試していません。
  • フィルターの「種類」(基本フィルター以外: 高度なフィルター処理、上位 N など)は、この記事では試していません(上位 N は、別の記事で確かめました)。
  • 「すべてのフィルターを保持する」(ドリルスルー)の動きは、確かめていません。
  • 「消しゴム」「×」のボタンの正式な名前と、削除後の状態は、この記事では画面で確かめていません。
  • Power BI サービスと、英語版の画面は、確かめていません。

この記事で使った用語

Power BI Desktop
Windows で動く、レポートを作るためのアプリです。データの取り込みとモデルの作成、レポートの作成に向いています。

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