BI探検ノート

DAX 練習問題 13 / 31

累計と年初来を出す

目的(何のためにやるか)

年のはじめから、いままでの合計(年初来)や、累計を出して、目標に対する進み具合を見るための練習です。

状況

前の問題と同じデータです。累計と、年ごとにリセットされる年初来(YTD)を出します。

準備

  1. CSV をダウンロードします(ダミーのデータです)。
  2. Power BI Desktop で、CSV を読み込みます。やり方は、はじめかたにあります。

やること

  1. 累計のメジャーを作る。
  2. 年初来のメジャーを作る。
  3. 月ごとの表で、2026年1月の動きを比べる。

まず、下を見ずに、自分でやってみてください。うまくいかなければ、ここから下の解説を、上から順に、読みながら、やってみます。

解き方(ステップごとの解説・画面つき)

  1. 練習用の CSV で、はじめから作る(画面つき)

    前提

    日付テーブルを作って、売上のテーブルとつなぎ、「日付テーブルとしてマーク」してあります(日付テーブルを作る方法を参照)。データは、ダミーの売上(2025年1月〜2026年3月、51行)で、売上合計 = SUM(sales3[売上]) を作ってあります。

    練習問題の CSV(sales_yoy.csv)で、日付テーブルを作り、売上とつなぎ、「日付テーブルとしてマーク」したあと、累計と年初来のメジャーを作って、画面を撮り直しました(日付テーブルの作り方は、前年比の記事の「練習用の CSV で、はじめから作る」に、画面つきで書きました。テーブル名は sales_yoy です。下の式は、最初のテーブル名のままなので、読み替えてください)。

    1. 売上累計のメジャーを作る。

    数式バーに、売上累計のメジャーが入っている
    数式バーに、売上累計のメジャーが入っている

    2. 売上年初来のメジャーを作る。

    数式バーに、売上年初来 = TOTALYTD の式が入っている
    数式バーに、売上年初来 = TOTALYTD の式が入っている

    3. 表にして確かめる。 年と月ごとに、売上合計、売上年初来、売上累計を並べると、年初来は、2026年1月で、リセットされました(2025年12月は 61,508、2026年1月は 4,573)。累計は、リセットされず、増え続けました(2026年3月に 75,874 になり、そのあとは、データのない月(2026年4月以降)まで、同じ値が続きました)。

    年と月ごとの表。売上年初来は2026年1月に4,573に戻る。売上累計は増え続けて75,874で止まる
    年と月ごとの表。売上年初来は2026年1月に4,573に戻る。売上累計は増え続けて75,874で止まる
  2. 手順

    「新しいメジャー」で、次の2つを作ります。

    売上累計 =
    CALCULATE (
        [売上合計],
        FILTER (
            ALL ( '日付テーブル' ),
            '日付テーブル'[Date] <= MAX ( '日付テーブル'[Date] )
        )
    )
    数式バーに、売上累計のメジャー(CALCULATE と FILTER、ALL)を入力した画面
    数式バーに、売上累計のメジャー(CALCULATE と FILTER、ALL)を入力した画面
    売上年初来 = TOTALYTD ( [売上合計], '日付テーブル'[Date] )
    数式バーに、売上年初来のメジャー(TOTALYTD)を入力した画面
    数式バーに、売上年初来のメジャー(TOTALYTD)を入力した画面

    折れ線グラフの、X軸に「日付テーブル」の Date、Y軸に、売上合計・売上年初来・売上累計を入れました。

    折れ線グラフ。売上累計(オレンジ)は右上がりで、2026年3月以降は水平に伸びる。売上年初来(濃い青)は2026年1月に急に下がり、3月以降は水平に伸びる。売上合計(水色)は低い線。2025年3月5日のツールチップは、売上合計 1415、売上年初来 9021、売上累計 9021
    折れ線グラフ。売上累計(オレンジ)は右上がりで、2026年3月以降は水平に伸びる。売上年初来(濃い青)は2026年1月に急に下がり、3月以降は水平に伸びる。売上合計(水色)は低い線。2025年3月5日のツールチップは、売上合計 1415、売上年初来 9021、売上累計 9021

    結果の読み方

    • 売上累計: 2025年は右上がりで、約 61.5K。2026年3月までで、約 75.9K になりました。
    • 売上年初来: 2026年1月に、値が下がって(リセット)、3月までで、約 14.4K になりました。
    • 2025年は、2つが同じ値になります(ツールチップの 2025/03/05 で、どちらも 9021)。年初が、データの最初と一致しているためです。
    • データのない期間: 2026年4月〜12月は、売上がないのに、どちらの線も、水平に伸びました。日付テーブルが、2026年12月まであるためです。

    線を、データの最後で止める方法は、確認していません。

答え合わせ

自分で採点する数字

年初来は2026年1月にリセットされ、累計は増え続ける。

  • 累計 = CALCULATE([売上合計], FILTER(ALL(日付テーブル), 日付テーブル[Date] <= MAX(日付テーブル[Date])))。年初来 = TOTALYTD([売上合計], 日付テーブル[Date])。
  • 年初来は、2026年1月にリセットされる。累計はリセットされず、増え続ける。
  • どちらも、データのない期間(2026年4月以降)まで、線が水平に伸びる。

この解説は、実機(Power BI Desktop 日本語版 2.159.883.0)で確かめた記事から、まとめています。確認していないことは、記事の最後に書いています。
元の記事を読む →

確認日: 2026-10-25。CSV はダミーのデータで、無料です。